マツダCX-8はミニバンに取って変われるのか?

マツダの3列シートクロスオーバーSUV「CX-8」が売れています。予約受付開始後の累計受注台数が1月15日時点で月間販売計画1,200台に対し10倍を超える12,042台となったことを発表しました。ミニバンの開発をやめ、3列シートクロスオーバーSUVにかけたマツダの戦略は成功したのでしょうか?CX-8の人気の秘密を探ってみます。

ミニバンは機能優先

多人数乗車といえばミニバン。特に日本国内では、世界でも珍しいミニバン大国となっており、その室内スペースの広さやシートアレンジの豊富さなどから、ファミリーカーの定番となっています。

しかし、背が高いために重心も高く、重量のあるミニバンは、自動車本来の走りにおいては最悪の形状。スタイリングも画一的な箱型にならざるを得ず、個性も埋没しています。それを嫌って、よりスタイリッシュな低全高の
多人数乗車真能な車種を探すと、「オデッセイ」や「エスティマ」に行きつきますが、どうしてもミニバンのイメージを引きずる、高級なミニバンでしかありません。

カッコイイ3列シート車「CX-8」

そこでマツダは、人気のあるクロスオーバーSUV「CX-5」のイメージそのままに、ロングホイールベースを採用した3列シートクロスオーバーSUV「CX-8」を投入しました。すると、ホイールベースの延長にともないルーフが
伸びたことで、「CX-5」よりスタイリッシュになり、高級感さえ漂うグッドデザインに生まれ変わったのです。

つまり、ミニバンユーザーが待ち望んだ、「カッコイイ3列シート車」が登場したのです。ミニバンユーザーが飛びついたのに続いて、「ミニバンはカッコ悪いし、3列シートも必要ない」というユーザーも、そのカッコいいスタイリングが理由で購入することになりました。

これまでも「エクストレイル」や、「アウトランダー」といった車種に3列シート車は存在しており、一定の評価を得ていましたが、3列シートがこれほどフィーチャーされなかったのは、スタイリングのせいなのか、時流のせいなのか、あるいはその両方かもしれません。

車の大きさを感じさせないドライバビリティ

スタイリングに次いで評価が高かったのが、そのドライバビリティでした。「CX-5」と同じクリーンディーゼルエンジンの「SKYACTIV-D 2.2」を搭載し、しかも「CX-5」より200㎏も重いのですから、走行性能に期待する人は少ないと思いますが、実際にはこの走行性能に対する評価が非常に高いのも「CX-8」の特徴なのです。

「CX-5」よりパワフルな「CX-8」

重量のある「CX-8」用に改良された「SKYACTIV-D 2.2」は、「CX-5」に比べて、最高出力を129kWから140kWに、そして最大トルクを420N・mから450N・mに向上させているのです。これにより、構想道路での余裕ある走り、登坂路でのグイグイと引っ張る力強さは、「CX-5」以上と絶賛されているのです。

また、シンプルながらセンスのいい上質なインテリアとあいまって、プレミアムセダンさえかなわないな乗り心地さえ感じられるのです。

まとめ

利点の多い3列シートクロスオーバーSUVの「CX-8」ですが、広大な室内空間、スライドドアによる便利な乗降性などはミニバンにはかないません。また、価格設定も3,196,800円からと割高設定なのも気になるところ。現実的には5ナンバーサイズミニバンに取って代わるというよりも、「オデッセイ」や「エスティマ」のようなプレミアムミニバンに代わるモデルと言ったほうがいいのかも知れません。

しかし、「CX-8」が成功すれば、さらに小さなサイズにも、3列シートクロスオーバーSUVが登場する可能性もあり、その時こそミニバンに対しての「下剋上」となるはずです。

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